舟を編む
ココ
エイタ
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作品情報
タイトル:舟を編む
上映時間:133分
公開:2013年
監督:石井裕也
キャスト:
松田龍平
宮崎あおい
オダギリジョー
黒木華
原作:三浦しをん「舟を編む」
- 2012年本屋大賞 第1位!
- 日本アカデミー賞で6冠を獲得!
- 第86回米国アカデミー賞最優秀外国語映画部門 日本代表作品!
『船を編む』は三浦しをんが2009年から女性向けのファッション雑誌『CLASSY.』に連載していた小説から始まりました。
その後単行本が発売され、2012年の本屋大賞を受賞すると、一気に知名度を上げ、2013年に映画が公開。
そして2016年にはテレビアニメが放送され、話題となりましたね。
あらすじ
「出版社・玄武書房では中型国語辞典『大渡海』の刊行計画を進めていた。営業部員の馬締光也は、定年を間近に控えて後継者を探していた辞書編集部のベテラン編集者・荒木に引き抜かれ、辞書編集部に異動することになる。社内で「金食い虫」と呼ばれる辞書編集部であったが、馬締は言葉への強い執着心と持ち前の粘り強さを生かして、辞書編纂者として才能を発揮してゆくーー。
作品のポイント:15年の歳月をかけて一冊の辞書を作る
本作の時代背景は1995年で、今のようにネットでググるようなことはできず何かを調べるときは辞書を使ってましたね。
玄武書房の編集部は、「今を生きる辞書」をテーマに、現代の口語も網羅し、見出し語が24万語という大規模な辞書「大渡海」に奔走します。
編集者の荒木が退職した後、玄武書房の社内では「大渡海」出版中止が取り沙汰され、何とか撤回されたものの、辞書編集部は予算を縮小されたりと危機が訪れます。
さらには校正作業中に、見出し語が一語抜け落ちていることが判明し、編集部とアルバイト学生を総動員して会社に泊まり込んで23万語を確認する作業は一ヶ月にも及びます。
非常に地味な編纂作業ですが、辞書の世界が垣間見え、編纂者たちのことばへの情熱は、熱いものがあります。
三浦しをんさんの辞書に関するインタビューがありましたので記載します。
「巻頭インタビュー 作家三浦しをんさん」Sanseido World-Wise Web.
http://dictionary.sanseido-publ.co.jp/topic/interview_miura/index.html
作品のポイント:真面目な男、馬締光也
編集部に来る前は、営業部としての任務に就いていたが大学時代で言語学を学んでおり、言葉に対する独特の天才的なセンスがあり辞書編集部へ異動となり物語が大きく始まります。
コミュニケーション能力は低く、営業先の本屋さんでも、社内でも変人扱いされていましたが編集部ではポテンシャルを発揮します。
そんな多忙な日々を過ごしながら、香具矢と出会い、恋に落ちます。
彼女は板前修業のため上京し、馬締と同じアパートに住んでいました。
初恋に動揺して、仕事が手につかなくなりそんな姿を見て同情した編集部の仲間たちは、香具矢が働く料亭に馬締を誘います。
その後も悶々とした日々を過ごしますが、、一大決心をして香具矢に告白します。
そこは真面目な男、馬締は普通の告白ではない、巻物の恋文を渡して告白しますが書いてある内容がさっぱり香具矢には分かりません笑
勤め先の大将に読んでもらい、告白と理解した香具矢はあらためて馬締に近寄ります。
馬締も決意して、告白し見事香具矢と付き合うことになりました!
このシーンは、本当によかったです、自分のことのように嬉しかったです。
だってそれから12年経って、馬締と香具矢は入籍したんです!!
評価
(3.7 / 5)
感想
当時、本屋大賞を受賞したことがきっかけで本屋で見つけて読んで面白かったのが見るきっかけでした。
すごい印象的だったのが主人公の馬締光也がかなりの変わりもので辞書編集部に異動になったことがきっかけで新しい辞書「大渡海」の制作に関わることになり、見出し語が24万語もあり、完成まで15年の歳月を費やしたことが非常に感慨深かった。
奥深い辞書の世界が垣間見えました。
この映画を観た人は、きっと辞書の見方がかなり変わると思います笑
大渡海のコンセプトが「今を生きる辞書」 っていうのもかっこいい!
今の時代はスマホも電子辞書もあるし、紙辞書を使う機会がどんどん減ってきていると思いますがこういうアナログも大事だと思います。
娘が大きくなったらこの映画を一緒に見ようと思います笑
※ちなみに『舟を編む』の「舟」は、国語辞典の『大渡海』で「編む」とは、編集から製本までの15年に及ぶ全工程のこと。